無垢材は天然木から切り出された一枚板であるため、木本来の香りや味わいを楽しめるのがメリットです。
また、経年変化で色味や艶が深まり、家と共に成長する感覚を味わうこともできるでしょう。調湿効果もあるので、四季を通じて快適な室内環境を保てるのも無垢材ならではの魅力です。
無垢材は量産が難しいため、集成材と比べるとお値段が高めとなる傾向があります。
また、調湿作用により膨張・収縮を繰り返すことで、木材が変形しやすいといった面も。ただし、変形については施工前の適切な木材管理である程度防げるので、無垢材に精通した施工会社に家づくりを依頼するのが良いでしょう。
珪藻土は2~50㎚の非常に小さな孔をもつ多孔質な構造をしており、この孔に調湿する作用があるのが特徴。調湿作用によって結露やカビの発生を抑制し、さらには消臭効果まで期待できます。
耐火性にも優れており、約1,000℃まで耐える(※)ことができると言われているのが特徴です。
塗装後の珪藻土はわずかな隙間が残りやすいため、壁をこするとぼろぼろと粉が落ちます。剥がれないようにするには、壁の下地処理をしっかりと行うことが重要です。
また、水分を吸水しやすいため汚れが残りやすいといった特徴もあります。そのため、汚れた雑巾などでの水拭きには注意が必要です。
漆喰は、静電気を帯びない特性をもつ消石灰が主成分です。そのため、ほこりが付着しづらく、仮に汚れてしまってもその部分にだけ漆喰を上塗りすればよいので、クロスと違ってメンテナンスも楽チンです。
また、建築基準法でも認められた不燃材料のひとつでもあり、防火対策にも活用できます。
ただ貼るだけクロスと違い、漆喰は下塗りや上塗りなど施工に手間がかかるためコスト割高になりがちです。また、施工には熟練の技術も要求されます。ただし、クロスのように貼り替えの必要がほとんどないため、長期的にみればコスパが良い素材と言えるでしょう。
無垢材や珪藻土、漆喰などの自然素材を使った家は、それぞれメリットが多い反面、少なからずデメリットもあります。自然素材の家で理想の暮らしを叶えるためにも、デメリット踏まえた上で検討すれば、失敗も少なく済むでしょう。
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