自然素材の家が高いと言われる理由のひとつが材料費です。例えば集成材の場合だと、木材を継ぎ合わせるため大量生産が可能です。しかし無垢材の場合は、1本の木からそのまま切り出すため、集成材のように大量生産ができません。工業製品と比べると供給量が限られるため、自ずとコストが高くなってしまうのです。
自然素材を使用する場合には専門的な技術や知識が必要であり、職人の手間がかかります。無垢材の取り扱いや漆喰の塗装など、細やかな作業が求められるため、工業製品を使う建築よりも時間と労力が必要です。そのため、誰でも扱える工業製品を使うよりも、当然ながら施工費が高くなります。
自然素材は時間と共に変化しやすく、定期的な手入れが必要です。例えば、無垢材は湿気などの影響によって、長年使っていくうちに反りやひび割れを起こすことがあります。他の自然素材に関しても同様です。これらのメンテナンスにも費用がかかるため、コストが高くなる要因となります。
自然素材の家はコストが高くなる傾向があるものの、自然素材がもつ特性を活かした住み心地のよい家を手に入れることができます。長年にわたって住み続けることができるので、ランニングコストでみれば決して高い買い物だと言い切れないでしょう。
自然素材の家で後悔しないための秘訣は、経年による傷や汚れも変化として捉えられるかです。神経質になりすぎず、これらの変化を前向きに捉えることができれば、我が家への愛着が生まれ長く楽しむことができるはずです。
材料費や施工費など初期費用がかかるものの、建てた後のランニングコストで見るとそれほど割高ではありません。自然素材は時間が経つにつれ味や深みが増すため、経年変化を楽しめる方にはおすすめできると言えるでしょう。
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