自然素材の家とは、無垢材や珪藻土など化学物質を含まない素材を使って建てられた家を指すことが一般的です。
ただし、自然素材の家の定義は工務店によって異なります。そのため、「化学物質を一切含まない家」ではなく「自然素材を部分的に取り入れた家」として認識しておくと良いでしょう。
自然素材がもつ独特の意匠性を楽しむことができます。無垢材ひとつとっても樹種が豊富にあり、素材の選び方次第で家のデザインを大きく変えられるのが魅力です。
また、自然素材は経年によって風合いが変わっていくので、長く愛着を持ち続けられます。この他にも、自然素材を積極的に取り入れることで化学物質の発生を抑制できるため、シックハウス症候群の予防にも効果を発揮してくれるでしょう。
健康住宅とは、暮らす人の健康を目的として建てられた家を指します。明確な定義はありませんが、一般的にはシックハウス症候群の原因となる有害物質やハウスダストの発生に配慮されているのが特徴です。そのため、下地や仕上材に化学物質の発生が少ない建材や自然素材などが使われています。
健康住宅は断熱性や機密性を向上させた家が多いため、温度変化による体への負担を軽減しながら1年中快適に過ごすことができます。温度変化が少ない家は、結露やカビの発生も少ないため住宅寿命を伸ばせるのが魅力です。
天然由来の自然素材を建材に用いることで、化学物質による疾病の予防にも繋げられるでしょう。さらに、自然素材がもつ調湿効果によって、ジメジメとした夏も快適に過ごすことができます。
自然素材の家と健康住宅の違いは、その目的や使用材料にあります。自然素材の家は環境配慮や自然の美しさを重視し、無垢材や漆喰など天然素材を使用します。自然の風合いや香りを楽しむことが特徴です。
一方、健康住宅は化学物質を極力排除した材料や換気システムを導入し、住む人の健康に焦点を当てます。両者とも快適性や健康を考慮する点は共通していますが、アプローチや重点を置くポイントが異なります。
自然素材の家と健康住宅は、体にやさしい素材を使って家を建てる点は共通していますが、目的に違いがあります。自然素材がもつ風合いを楽しむ目的なら自然素材の家、健康に配慮した家にこだわりたいなら健康住宅と認識しておくと良いでしょう。
このメディアでは、東京都で自然素材の家を建てられる工務店・ハウスメーカーを紹介。どういった家を建てたいのかといった家族それぞれのこだわりから選べるおすすめの3社を掲載しています。
自然素材を使った家を建てたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
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※このメディアでは、エアコンや床暖房などの電気使用量を抑えられる気密性と断熱性を兼ね備えた家を「ZEHレベル」の家と定義しています。